9月に「成長期の子供たち」のタイトルでお話しした、口腔筋機能療法(MFT)と「プレオルソこども歯並び矯正法」について、数々のお問合わせをいただきました。 続編として全3回のブログで、もう少し掘り下げたいと思います。
*「どうして歯並びが悪くなるの…?」
歯並びが悪くなる原因は様々ですが、大きく二つに分かれます。 歯が大きい、顎が小さいなどの「遺伝的要因」と生活習慣や癖などになる「環境要因」です。幼少期の生活習慣や癖による「口腔周囲の筋肉の不調和」は、歯並びや噛み合わせの形成に大きな影響を及ぼします。
これは歯列が「筋肉の調和の取れた場所」に並ぶためです。 子供の体は成長段階にある為、柔軟で比較的小さな負荷でも歯並びやかみ合わせに悪影響を与えてしまうのです。
こうした悪影響を招く原因として以下のものがあげられます。
*歯並びが乱れる癖や習慣
「観察してみるとお子様に、こんなクセ、ありませんか?」
- 指しゃぶり
- 食べ物を飲み込むときに舌が出る
- いつも口を開けている
- 唇が荒れやすい
- 風邪をひきやすい
- 猫背
- 片咬み癖
- 爪咬み癖
- 唇咬み癖
- うつぶせ寝や横向き寝
- 早食い
- 丸呑み
*「ついてしまったクセを治すにはどうしたらいいのかな。」
お口の癖や生活習慣を治すのが口腔筋機能療法(MFT)です。 口腔筋機能療法は後天的な筋肉の不調和を各種のトレーニングを行うことにより整えていく治療法です。食べる、飲む、発音、呼吸、舌の位置、唇の位置などの正しい使い方を習得することで歯並びやかみ合わせにとどまらず、お口ぽかんや口呼吸、不明瞭な発音なども改善されます。
当院ではMFT専用のマウスピース(=プレオルソマウスピース)を用いて、より効果的に歯列を整えていく矯正法「プレオルソこども歯ならび矯正法」を行っています。
次回その2では「やってみよう!MFT」というタイトルで、当院で行っているMFTのトレーニング法の一部をご紹介します。
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