こんにちは。武蔵浦和の歯医者、スカイ&ガーデン デンタルオフィス 歯科衛生士の石橋です😌
今回のブログでは、マウスピース矯正・インビザラインで歯に付ける「アタッチメント」について細かくお話していきたいと思います。
アタッチメントはマウスピース矯正ではほぼ全ての患者さんにつけます。
そのため前回お話ししたIPR(アイピーアール)と同じく、
「なんのために付けるの?👀」
「全部同じ形なの?👀」
などの質問を受けることがあるため、アタッチメントについても掘り下げて書きますね😉
(関連記事:【歯やすり】歯と歯の間のやすり掛けとIPR(アイピーアール)について )
アタッチメントとは、歯を効率的に動かすために歯の表面に一時的に装着する白いボタンのようなものです。
アタッチメントを付ける目的
🦷1・上下に動かす、回転させる、手前・奥にスライドさせるなど、1本1本違った動きをさせる歯に必要な力を効率的にかけるため
🦷2・マウスピースの維持力が向上し、マウスピースが滑ってしまうのを防ぐため
🦷3・歯茎方向に移動させる歯に引っ張られて、固定源の歯のマウスピースが浮かないようにするため
🦷4・歯と歯の間を閉鎖させるときに、固定源の歯が引っ張られて、傾斜しないようにするため
🦷5・顎間ゴムをかけたときに、ゴムの力により、マウスピースが浮かないようにするため
マウスピース矯正では、歯を引っ張り出したり、倒したり、ねじったりと1本1本に違った力をかけ歯を動かしていきます。
ですからアタッチメントも1本1本違う形で、それぞれの意味があります。
アタッチメントの事例
ここで私の歯に付けたアタッチメントも見ていきましょう。
最適アタッチメント: 歯の形と移動のパターンに合わせて、形、デザイン、大きさがカスタマイズデザインされたもの
回転用アタッチメント: 歯を回転させる量が多い場合に設置されるもの
挺出用アタッチメント: 挺出(=歯を出っ歯にさせる方向に引っ張り出す)させるためのアタッチメント
ルートコントロール用最適アタッチメント: 歯の根っこを動かすのに特化したアタッチメント
過蓋咬合用最適アタッチメント (過蓋咬合とは、咬み合わせが深く上の歯が重なって、下の歯が見えないような状態です):歯を根っこの方向に移動させる際に設置されるもの
私の歯列には付いていませんが、他に前歯が咬み合っていない(=開咬、オープンバイトともいいます)場合に設置されるアタッチメントなどもあります。
歯に付けたアタッチメントとマウスピースに付いているアタッチメントの形は微妙に違う
また、歯に付けたアタッチメントの形と、マウスピースに付いているアタッチメントの形は微妙に違います。
実はこの二つの形状が完璧にはフィットしないのがミソなんです😮❗
歯のアタッチメントと、マウスピースのくぼみが微妙に異なることにより、持続的に力がかかり、歯が動いていくようにアタッチメントはデザインされています。
一見全部同じように見えるアタッチメントですが、1つ1つ様々な意味があり、マウスピース矯正において、なくてはならない存在なのですね🤔
このように様々な役割のあるアタッチメントですが、マウスピースの取り外しの際や、食事中にぽろぽろっと取れてしまうことがあります💦
そんな時「マズイッ!?😨すぐに医院に行かないとっっ😨😨😨」と慌てなくても大丈夫。
アタッチメントは補助的なものですから取れてしまったからといってその歯が動かない、という事はありません。
アタッチメントが取れてしまうのはごく自然なことで、マウスピース矯正中の方の誰もが経験することです。
私たちは定期チェックの時、アタッチメントが外れていないか、欠けていないかチェックしています。
外れていたら付け直しますので安心してください👍
また取れてしまったことに気が付いたら、教えていただけると嬉しいです💕
まとめ
さて、今回のブログでは、歯に付いたアタッチメントについて細かくお話ししました😊
次回は、マウスピース矯正で使用する「顎間ゴム」についてお話ししたいと思います。
マウスピース矯正・インビザラインについてもっと知りたい皆様、武蔵浦和の歯科医院 スカイ&ガーデン デンタルオフィスまでお気軽にお問い合わせください✨
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