こんにちは。武蔵浦和の歯医者、スカイ&ガーデンデンタルオフィス 歯科衛生士の石橋です✨
今回のブログでは、マウスピース矯正・インビザラインに伴う「抜歯」のアレコレについてお話したいと思います😊
ひとくくりに抜歯と言っても抜く歯も抜くタイミングも人それぞれのようです。
一般的によくパターンを4つ選んでお話しします。
- 親知らずの抜歯
- 永久歯の抜歯(矯正のために便宜的に抜くので便宜抜歯:べんぎばっしと言います。)
- 乳歯の抜歯
- もう残せない歯の抜歯
親知らずの抜歯
矯正治療を進めていくと決まるとほとんどの方が避けて通れないのが親知らずの抜歯です。
マウスピース矯正・インビザラインでは奥歯を顎の後方に移動させることが多いため、親知らずが邪魔になってしまうのです。
私も親知らずは少し顔を出していて斜めに生えていたので、矯正治療前に抜歯をしました🦷下は私のレントゲン写真です↓
私は矯正治療前に抜きましたし、患者さんでも矯正治療前に抜歯するケースが多いのですが、以下の様な場合は例外になります。
①奥歯を後方に移動しなくても歯が並ぶようなパターンの歯並びの方
矯正治療を始める前に抜く必要がない方は、抜かずにそのままの状態で治療に入ることがあります。
横向きになっていたり、生える場所・方向が良くない場合、虫歯や歯茎の炎症の原因になる場合などは、先生が診断して必要に応じて矯正治療中や治療後に抜くこともあります👍
②まだ親知らずの根っこが出来ていない方
(↓私のレントゲンと比べると歯の頭部分しかできていませんね)
15~18歳くらいの方だと、まだ歯の形が十分にできていないので根っこの完成を待ってから抜くこともあります🤔
永久歯を抜く抜歯
歯並びがガタガタでスペースを作るために主に小臼歯などの歯を抜くケースと、歯が前に出ていて全体的に口元を下げるために歯を抜くケースがあります🦷🦷
この方は歯が前に出ている歯並びです。口元も全体的に後方に下げる必要があったため上下左右4個目の歯を抜歯しました。
歯を抜いた部分は歯抜け状態になってしまいますか?という質問をよく受けますが、インビザラインではマウスピースの内面に素材を入れることによって、歯があるように見せることも可能です😂
実際、この方は前から4個目の歯を抜歯していますが、マウスピースを装着すると歯を抜いているのが分からないと思います。
あとは圧倒的にアゴが小さくて歯が並びきらない、歯のガタガタが強い方も抜歯の対象になることが多いです。
下のようなケースです。
歯を抜くと矯正治療が長引くと考える方もいらっしゃるようですが、「歯を抜く=長期間の矯正」ではないそうです。
そのあたりはケースによって違いますので、矯正相談で先生に聞いてみてください。
ガタガタがあっても、抜歯をせずに並べることもありますので詳しくは過去のブログ(2020年12月8日)の【歯と歯の間のやすり掛け、IPRについて】をご覧ください。
乳歯の抜歯
本来であれば乳歯は12歳くらいまでに抜けかわり、全部永久歯になりますよね🙂
ですが、中には、永久歯が顎の骨の中で作られず、生まれつき永久歯の本数が足りないことがあります😨
日本小児歯科学会の「永久歯先天欠如の発生頻度に関する調査研究📖]の報告書によると、1本ない場合が5.22%、2本ない場合が2.93%、3本ない場合が1%未満となっているそうです🙁
当院でも最近は特に「乳歯が大人になっても残っていることが原因の歯列不正」を治したくて矯正相談にいらっしゃる方が多いように感じます。
乳歯を抜歯するケースは
- 歯根が短く、もうグラグラしてしまって早いうちに抜けてしまいそう
- 歯並びがガタガタで抜歯が必要な時に、抜歯する歯として乳歯を選ぶ
といった場合のようです。
乳歯を抜歯しないケースは「まだ歯根がしっかりしていて残せる場合」ですが、この場合は使えるところまで乳歯を使ってもらうようになります。
歯根の状態によりますが、患者さんの中には40代でも乳歯が残っていて普通に使えている方がいます。
もう残せない歯の抜歯
矯正を進めていく上で、力をかけると折れてしまうような大虫歯や部分的に重度の歯周病の歯は抜いてから治療を始めることがあります。
このように抜歯と言っても抜く歯、治療計画は患者さんによって異なってくるので、色々な可能性があります✨
そのためにレントゲン写真や、歯1本1本の精密な検査が必要なのですね🦷
さて、今回のブログでは、マウスピース矯正・インビザラインに伴う「抜歯」のアレコレについてお話しました🍒
次回は、インビザラインの最終段階「追加アライナー」についてお話したいと思います。
マウスピース矯正・インビザラインについてもっと知りたい皆様、武蔵浦和の歯医者 スカイ&ガーデンデンタルオフィスまでお気軽にお問い合わせください。
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